卓越した能力を持つ「専門看護師」
「専門看護師」とは?
日本看護協会によって認定される資格のひとつです。ただし、難易度が高い資格ということもあり、2017年時点で取得していたのは全国でも1883人でした。
専門看護師は「複雑で解決困難な問題を持つ個人や家族、集団に対して水準の高い看護ケアを効率良く提供するために、特定の専門看護分野の知識やスキルを有している人」に与えられます。特定の看護分野の専門知識やスキルを活かして医療現場のスペシャリストとして患者さんに適切なケアを提供したり、看護の質を向上するために後輩看護師を育成したりするだけでなく、地域と連携してチーム医療を支えています。
専門看護師の6つの役割
専門看護師には「実践」「相談」「調整」「倫理調整」「教育」「研究」の6つの役割があります。患者さんやご家族に対して水準の高いケアを提供するだけでなく、施設や地域全体の看護の質を向上する役割も担っているのです。それぞれの役割について以下に詳細を詳しくまとめていきます。
【実践】個人や家族、集団に対して卓越した看護ケアを実践すること。
【相談】看護師を含む、ケアを提供している人に対してコンサルテーションを行うこと。
【調整】必要なケアがスムーズに行われるために保健・医療・福祉に携わる人々のコーディネーションを行うこと。
【倫理調整】個人や家族、集団の権利を守るために倫理的な問題や葛藤を解決すること。
【教育】他の看護師に対して、看護ケアを向上させるために教育すること。
【研究】専門知識やスキルの向上・開発をはかるために実践の場で研究活動を行うこと。
資格を取得するには?
専門看護師の資格を取得するまでの流れをみていきましょう。
まずは「実務経験を積むこと」です。必要とされるのは5年間ですが、転職や休職などでブランクがあったり働き方が変化したりしていても問題ありません。ただし、取得したい分野の経験が3年以上必要です。
実務経験の年数をクリアしているなら次は「看護系大学院で専門看護師教育課程基準の所定の単位を取得すること」です。単位が取得できる大学院は全国に106ヵ所ほどありますが、入学金や受講料、学べる分野は学校ごとに異なるため、住んでいるエリアに学びたい専門分野があるかどうかしっかり情報を収集しておくことが大切です。また、国立、私立によっても金額が大きく変わるため、奨学金制度についても一緒に確認しておくといいでしょう。
看護系大学院では実習や勉強、研究にまい進することになります。働きながら学ぶのは難しいため休職や退職するのが一般的ですが、勤務している病院によっては資格の取得支援としていろいろな形でサポートしているところもあります。
所定の単位を取得したら「認定審査を受験」します。認定試験は年に1度、11月に行われており、一次試験は書類審査、二次試験は記述試験です。
認知審査に合格したら、認定料として5万円を納付し看護協会に登録し、その後「認定証」が交付されたら専門看護師として活動ができます。
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卓越した能力を持つ「専門看護師」
資格取得に看護系大学院での単位とある程度の実務経験が必要な専門看護師は、医療現場のスペシャリストとして患者さんをケアし、地域と連携してチーム医療を支える役割を担っています。難しい資格ですが、看護専門外来で働くのであればぜひ取得しておきたい資格です。
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看護のエキスパート「認定看護師」
看護師のスキルアップとして人気なのが、特定分野において熟練したスキルや知識を有している人に与えられる認定看護師です。資格を取得するためには実務経験の年数や専門教育での受講などの条件をクリアしなければいけませんが、働きながら取得できるとあって多くの看護師が挑戦しています。
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