気遣いやきめ細やかなサポートが必要不可欠！「小児科看護専門外来」

小児科看護専門外来について

小児科看護専門外来とは、子どもの病気や予防接種のこと、育児全般について保護者が看護師にマンツーマンで相談できるところです。小児特有の病気はもちろん、乳児の体重と母乳やミルクの与え方、離乳食の与え方と離乳の時期、断乳の方法や薬の与え方、発熱時や熱性けいれんの対応、アトピー性皮膚炎などのスキンケアについて、など細かく相談できるのが特徴です。
特に初めて育児している人の多くが悩んでいる「離乳食の進め方」については、離乳食が必要な理由や初期・中期・後期、各段階の注意点などを分かりやすく説明してくれるため、相談に訪れる人も多いようです。

実際に行っているアドバイスをみてみよう

実際に小児看護専門外来で行っている取り組みとして、ある小児看護専門外来で行っている離乳食の進め方を紹介します。ある病院では離乳食が必要な理由や進め方を以下のようにアドバイスしています。
【離乳食とは？】
母乳やミルクだけでは補えない栄養を補給することを目的としています。
噛む力を発達させる練習としての役割もあるため、成長段階に合わせて調整していく必要があります。また、食材のいろいろな味を覚えることは味覚を発達させるためにも重要です。
【離乳食のコツ】
離乳食を進めるときは初期・中期・後期と段階ごとにポイントが異なります。ここでは「離乳食中期」を例に挙げて進めるコツを紹介します。
個人差はありますが、離乳食中期は大体月齢が7か月～8か月の赤ちゃんが対象です。
活発に動くようになり、上下の前歯が生えはじめます。初期よりもある程度固さを残して調理します。豆腐の固さを目安にして1日2回与えます。
食事だけでなく、コップやストローを使って飲む練習もはじめましょう。また、虫歯を予防するために歯磨きもはじめましょう。

小児看護専門看護師として働く

小児科看護専門外来では小児看護専門看護師が働いています。子どもやご家族にとって急な病気やケガはとても不安で怖いことですし、苦痛を伴う検査や治療もあります。少しでも安心して検査や治療に臨めるように説明するのが小児看護専門看護師の仕事ですが、子どもの年齢に応じて言葉だけでなく視覚的にも分かりやすく説明するなどの工夫も必要です。
慢性的な疾患を持つ子どもやご家族に対しては来院したときに日々の生活について話を聞き、病気と上手く付き合っていくために指導します。ですが、子どもは大人と違って日々成長しているため、成長や発達具合に応じたサポートが必要です。
経験がないと「授乳が上手くできない」「子どものイヤイヤに困っている」と育児について悩むこともあるでしょう。育児に悩んでいる人の相談に乗るのはもちろん、子どもの発達段階に応じた事故防止のアドバイスをすることも小児看護専門看護師の役割です。