糖尿病看護専門外来
糖尿病看護専門外来について
糖尿病は生活習慣の影響が大きい病気です。患者さん1人ひとり問題点が異なるため、糖尿病看護専門外来ではそれぞれの問題点に合わせた指導や看護を行います。糖尿病看護専門外来のある病院の中には、日常生活や療養についての相談を主に行う「糖尿病看護相談外来」と糖尿病患者さんに多い足の問題に対応する「糖尿病療養指導外来(フットケア外来)」を設けているところもあります。
糖尿病看護相談外来
「食事や運動療法をしても血糖値が下がらない」「低血糖が不安」「合併症がある場合はどのようなことに気を付ければいいのか」など、自宅で行っている食事療法や運動療法、日常生活についての疑問や不安などの相談に乗るところです。
糖尿病療養指導外来(フットケア外来)
糖尿病の患者さんは足のトラブルを抱えている人も少なくありません。糖尿病は神経障害や血管障害などの合併症を伴うことがありますが、これが元で足の傷が治りにくく潰瘍や組織が腐ってしまう壊疽を引き起こしてしまうことがあります。そのようなトラブルを防ぐためには足を清潔に保ち、傷をつけないことが大切です。フットケア外来では自宅で足を清潔に保つ方法や靴・靴下の選び方、爪の切り方など実際にフットケアをしながらアドバイスしていきます。
糖尿病看護認定看護師として働く
現在、世界の成人人口の約5~6%が糖尿病患者であるといわれ、今後も患者さんの数が増えることが予想されています。糖尿病は慢性疾患のため、発症したら生涯に渡って療養していかなければなりません。患者さんの心理状態や変化する発達課題に応じて適切な看護やサポートを行うのが糖尿病看護認定看護師の仕事です。糖尿病看護は2000年に認定分野として特定され、現在は300名以上の看護師が糖尿病看護認定看護師として活躍しています。
糖尿病看護認定看護師には「血糖パターンマネジメント技術」「フットケア技術」「糖尿病ケアシステム立案技術」の3つのスキルが求められています。それぞれの内容について詳しくみていきましょう。
糖尿病はインスリンが十分に働かず血液中のブドウ糖という血糖が増えてしまう病気です。血糖値はインスリン注射や食事療法、運動療法などで管理しますが、心理状態や性周期、季節や地域の特性、職種によっても変化します。その変化しやすい血糖値を患者さんと一緒に管理する能力が「血糖パターンマネジメント技術」です。
「フットケア技術」とは、単純に看護師が足のケアを行うことではありません。患者さんが自分で自分の足をケアできるように指導しサポートすることです。
施設や地域において必要な糖尿病一次・二次・三次予防を目指した糖尿病ケアシステムを構築するときに求められる能力が「糖尿病ケアシステム立案技術」です。一次予防では糖尿病患者だけでなく国民すべてを対象とし、発症の予防に向けて指導・サポートします。
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